安全靴にインソールを入れたいとき、
一番迷いやすいのが「厚さは何mmがいいのか」という点です。
厚ければ楽になりそうに感じますが、
安全靴はもともとフィット感が強いため、
少し厚くなるだけで“きつい”と感じることもあります。
逆に、薄すぎると疲れが軽減されにくいこともあります。
つまり大事なのは、
クッションの強さよりも“厚さのバランス”です。
この記事では、安全靴インソールの適切な厚みの目安と、
きつくならないためのサイズ選びの基準を整理します。
安全靴インソールの厚さは何mmが適切?
結論から言うと、
目安は3〜5mm程度です。
安全靴の場合、もともとの中敷きが薄め(約2〜4mm)であることが多く、
内部スペースも余裕がある設計ではありません。
そのため、
- 3mm前後 → ほとんどの安全靴で無理なく使いやすい
- 4〜5mm → クッション性は上がるが、やや圧迫感が出ることも
- 6mm以上 → 靴がきつくなる可能性が高い
というのが一つの基準になります。
「できるだけ厚いほうが疲れにくい」と思いがちですが、
安全靴では厚さ=快適とは限りません。
特に幅がタイトなモデルや、
ジャストサイズで履いている場合は、
1〜2mmの差でもフィット感が大きく変わります。
まずは自分の安全靴にどれくらい余裕があるのかを前提に、
厚さを決めることが重要です。
厚すぎるインソールで起きる問題
厚さが5mmを超えてくると、
安全靴ではトラブルが起きやすくなります。
特に多いのが、次の3つです。
① 甲が圧迫される
インソールで足全体が持ち上がるため、
甲の部分がアッパーに当たりやすくなります。
紐を緩めても違和感が消えないことがあります。
② つま先が当たりやすくなる
足が前方に押し出され、
つま先が先芯に近づきます。
安全靴は先端が硬いため、痛みにつながりやすいです。
③ かかとが浮く・フィットが崩れる
足の位置が変わることで、
本来の設計バランスが崩れることがあります。
特に「ジャストサイズで履いている人」は、
厚めのインソールを入れると高確率できつく感じます。
厚さを上げる場合は、
靴内に明確な余裕があるかどうかが前提になります。
H3-2:薄すぎると疲れが取れない理由
一方で、2〜3mm未満のかなり薄いインソールでは、
疲労軽減を実感しにくいことがあります。
理由はシンプルで、
クッション材の厚みが足りないためです。
安全靴はソール自体が硬めに作られていることが多く、
地面からの衝撃をそのまま受けやすい構造です。
インソールが薄すぎると、
- かかとへの衝撃が吸収しきれない
- 長時間立ちっぱなしで足裏がジンジンする
- 夕方になると土踏まずがだるくなる
といった状態になりやすくなります。
「入れているのに楽にならない」という場合は、
厚さが足りていない可能性もあります。
特に立ち仕事で足がつらい人は、
最低でも3mm以上を一つの基準にすると判断しやすくなります。
※長時間立ちっぱなしで疲れやすい原因については
「安全靴で長時間立ちっぱなしがきつい理由」も参考になります。
安全靴の中敷きスペースを確認する方法
厚さを決める前に、
まず確認しておきたいのが靴の中の余裕です。
一番確実なのは、
元の中敷きを取り出して厚さを測ることです。
取り出した中敷きが、
- 約2〜3mm → もともと薄め
- 約4mm前後 → 標準的
- 5mm以上 → すでにやや厚め
であれば、それがひとつの基準になります。
次に、インソールを抜いた状態で履いてみます。
そのときに、
- 明らかに余裕がある → 1〜2mm厚くしても入りやすい
- ほとんど変化を感じない → 厚さは増やさない方が無難
という目安になります。
また、つま先に指1本分の余裕がない場合は、
厚みを足すと前に押し出されやすくなります。
「なんとなく入りそう」ではなく、
元の厚さと余裕を確認してから選ぶことが失敗を防ぐコツです。
きつくならないためのサイズ選びの基準
インソールを入れるときに悩むのが、
「サイズはそのままでいいのか?」という点です。
結論としては、
基本はサイズを変えずに調整するのが前提です。
安全靴は作業中の安定性を重視しているため、
スニーカーのようにゆとりを持たせる設計ではありません。
むやみにサイズアップすると、かえって不安定になります。
きつさを防ぐために考える順番は次のとおりです。
- 元の中敷きを外せるか確認する
- 今のサイズにどれくらい余裕があるかを見る
- それでも圧迫感が出るなら厚さを下げる
いきなりハーフサイズ上げるよりも、
厚さを調整する方が失敗は少ないです。
サイズ変更は最終手段と考えると判断しやすくなります。
ハーフサイズアップは必要か?
基本的には、ハーフサイズアップは不要なケースが多いです。
インソールを入れるためだけにサイズを上げると、
- かかとが浮きやすくなる
- 横ブレしやすくなる
- 階段や脚立で不安定になる
といった問題が出やすくなります。
安全靴は作業中の安定性が最優先です。
サイズを上げることでフィット感が緩むと、本来の安全性が下がる可能性もあります。
「少しきつい気がする」という程度であれば、
サイズ変更よりも厚さを1〜2mm下げる方が現実的です。
例外として、
- もともとつま先に余裕がほとんどない
- 夕方になると強く圧迫される
- 足幅が広めで常に窮屈に感じている
といった場合は、買い替え時にサイズを見直す選択もあります。
ただし、インソール目的でのサイズアップは慎重に判断するのが無難です。
元の中敷きを外すべきケース
きつさを防ぐうえで、
最も効果が大きいのが元の中敷きを外すことです。
もともとの中敷きが3〜4mmある場合、
その上に5mmのインソールを重ねると、
単純計算で8〜9mm分足が持ち上がります。
これでは圧迫感が出やすくなります。
次のようなケースでは、
元の中敷きを外すことを前提に考えたほうがいいです。
- 4mm以上のインソールを入れたい
- すでにジャストサイズで履いている
- 試し履きで少しでも甲が当たる
一方で、
- 元の中敷きが接着されている
- 取り外すと底が硬くて不快
- サイズに余裕が十分ある
といった場合は、無理に外す必要はありません。
「重ねる前提」ではなく、
まずは入れ替える前提で考えると失敗が減ります。
立ち仕事向けに厚さを選ぶ考え方
立ち仕事が長い人ほど、
「できるだけ厚いほうが楽なのでは」と考えがちです。
しかし安全靴の場合、
厚さは“現場環境”と“立ち時間”で決めるのが現実的です。
単純に厚くするよりも、
- 何時間立つのか
- 床が硬いのか柔らかいのか
- 歩き回るのか、ほぼ定位置なのか
といった条件のほうが影響は大きいです。
目安としては、
- 立ち時間が短め → 3mm前後でも十分
- 8時間以上立つ → 4〜5mmを検討
- コンクリート床で衝撃が強い → やや厚めが有利
という考え方になります。
まずは「自分の働き方」に合わせて厚さを決めることが重要です。
長時間立つ人の目安
1日8時間以上立つことが多い場合、
目安は4〜5mm前後です。
3mmでも違いは出ますが、
長時間になるとクッション量がやや物足りなく感じることがあります。
特に、
- コンクリート床
- アスファルト上の作業
- ほぼ動かず立ち続ける業務
といった環境では、衝撃が逃げにくいため、
少し厚みを持たせたほうが負担は軽くなりやすいです。
ただし、5mmを超える場合は
靴内の余裕があることが前提になります。
「長時間=とにかく厚く」ではなく、
4〜5mmを基準に、きつさが出ない範囲で調整するのが安全です。
衝撃が強い現場での基準
床が硬い現場では、
厚さの影響がよりはっきり出ます。
特に、
- コンクリート打ちっぱなし
- 鉄板の上での作業
- 屋外のアスファルト現場
のような環境では、
薄いインソールでは衝撃を吸収しきれないことがあります。
目安としては4〜5mm以上を基準に検討します。
ただし、ここでも重要なのは
「厚くすること」よりもきつくならない範囲で最大化することです。
6mm以上になると、
圧迫やバランスの崩れが出やすくなります。
まずは4〜5mmで様子を見る。
それでも足裏が痛い場合に、
靴の余裕を確認したうえで段階的に厚さを上げるのが安全です。
価格帯と厚さの関係
インソールは価格によって厚さの傾向が変わります。
「高い=厚い」とは限りませんが、
価格帯ごとにだいたいの特徴があります。
おおまかな目安は次のとおりです。
- 100均 → 薄め(2〜3mm前後)が多い
- 1000円台 → 3〜5mmが主流
- 高価格帯 → 4〜6mm以上のしっかりした厚みもある
特に100均インソールは、
“サイズ調整用”に近い薄型が多く、
クッション目的で使うと物足りないことがあります。
一方、1000円台になると、
クッションと厚みのバランスが取りやすくなります。
価格だけで選ぶのではなく、
厚さ表記(mm)を必ず確認することが重要です。
100均インソールの厚さの傾向
100均インソールは、
2〜3mm前後の薄型が中心です。
目的としては、
- サイズの微調整
- 靴底の擦り減り防止
- 一時的なクッション追加
といった使い方を想定しているものが多く、
本格的な疲労対策向けの厚みではありません。
安全靴に入れる場合も、
「少し底上げする」感覚に近いです。
長時間立ち仕事で使うなら、
クッション性はやや物足りなく感じる可能性があります。
※価格と厚みの違いについて詳しく知りたい場合は
も参考になります。まずは“どれくらいの厚さなのか”を確認してから判断するのが大切です。
1000円台の厚みバランス
1000円台のインソールは、
3〜5mm前後が主流です。
厚すぎず、薄すぎないため、
安全靴でも使いやすいゾーンになります。
特に4mm前後は、
- クッション性を感じやすい
- きつくなりにくい
- 元の中敷きと入れ替えやすい
というバランスが取りやすい厚さです。
100均では物足りないけれど、
いきなり高価格帯に行くのは不安、という人にも向いています。
1000円台で選ぶなら
も参考になります。まずはこの価格帯で厚さを確認しながら選ぶのが失敗しにくい方法です。
高価格帯は何が違う?
高価格帯になると、
4〜6mm以上のしっかりした厚みのモデルも増えてきます。
特徴は、
- クッション材が厚い
- 反発力が強い
- 長時間使用を前提にしている
といった点です。
ただし注意点もあります。
厚みが増える分、
安全靴では圧迫感が出やすくなります。
特にジャストサイズで履いている場合は、
5mmを超えると一気にきつく感じることがあります。
高価格帯=万人向けというわけではありません。
靴内に余裕がある人や、
衝撃の強い現場で働いている人向けと考えると判断しやすくなります。
まとめ
安全靴インソールの厚さ選びで大切なのは、
「できるだけ厚くすること」ではありません。
目安としては、
- 基本は 3〜5mm
- 長時間立つなら 4〜5mm
- 6mm以上は余裕がある場合のみ
という基準で考えると失敗しにくくなります。
きつくなる原因の多くは、
厚さの選びすぎか、中敷きを重ねてしまうことです。
まずは、
- 元の中敷きの厚さを確認する
- 靴内の余裕をチェックする
- 必要以上に厚くしない
この順番で判断すると安全です。
価格帯によって厚み傾向も変わるため、
必ずmm表記を確認してから選びましょう。
安さだけで選びたい場合は
も参考になります。厚さとサイズ感を正しく選べば、
安全靴の疲労感は大きく変わります。
